曲目紹介(作曲者自らのコメントです)

伊藤 秀明

「海月のざわめき」

 くらげという動物は不思議な生き物です。かれは体のほとんどが水です。そんなくらげはどこまでがくらげなのでしょうか。 そんな不可分な身分に収まりつつ、波と一体となってさまようくらげ。そんな水と不可分な、我をころしたくらげがざわめきました。 私たちには波にしか見えません。
 そういえば潮汐運動は月の引力。 海の月、くらげ。


「夕暮れの楠」

 日本の木というと何でしょうか。松、桜、欅、、、。私は楠を想い出します。神社の境内、お寺の裏に公園に小学校に。 勇壮な枝振りを見せながら、ひっそりたたずんでいます。
 そんな楠も長い時を生きてきました。ある日の夕暮れ、ひっそりと楠の語りがはじまります。
 尚、早く作らないと、、、というプレッシャーから楠元さんの「楠」になったんじゃありません。(たぶん、、、)


大魚 信頼

「Accomplishment - 何かを成し遂げたとき」

 この曲は私が大学4年生のとき、卒業論文を書きながら夜中にコソコソ作曲したものです。 ちょうど卒論の仕上がりも順調にすすみ、つまり何かグラフを書いたり、説明を書いたりするのがとても楽しい時期でした。 広島大学交響楽団団内演奏会にて初演させていただきましたが、今回ターフェルオーケストラにて再演させていただくことになりました。 なにか充実感、達成感というものが表現できていればと思っています。


アンダンテ・ソステヌート

 みなさんは何か悩み事があって、それを人に聞いてもらってホッとしたという経験はありませんか? 私は何度もありまして、そんなときは胸のつっかえがとれたり、じわっと心の底から安心感が流れ出てきたりします。 この曲はそんな瞬間を描こうとして作曲した小品です。 これからも私たちはいろんな人にお世話になり、またお世話をするのでしょうけど、そういうのが幸せなのですよね。


梶 幸一朗

弦楽四重奏曲

 この曲は1995年、まだ大学で作曲を専攻する前に、第1楽章だけ作曲していたものです。 このたび、当初の構想を実現すべく、第2、第3楽章を、当時スケッチしていた主題を用いて作曲し、第1楽章も一部手直ししました。


「独歩」

 大学にいた頃は、毎週レッスンがあり、授業があり、大変だったけど、逆に言えば、先生方から継続的に指導を受けることができていたってことですね。 卒業してから1年以上たった今、それがいかにありがたいことであったかということに気づかされます。
 もちろん、ほんとうのことを言えば、一人で歩いているのではありません。たくさんの方に支えられて、今回も作品を演奏してもらうことができるのです。


楠元 寛史

「パティスリー・パストラール」

 木管アンサンブルグループ「パストラール」の演奏会用に98年に作曲し、今回改定しました。
 私は酒も好きですが、甘いものも大好きです。ケーキはほとんどが小麦粉・卵・砂糖いった同じ素材であるにもかかわらず、 調理法や加える材料、造形の違いであれだけたくさんの種類ができます。その面白さを音楽で試してみようと思い、 「ミソドミ」という単純なテーマからいろんな曲を作ってみました。
 「オーバチュア〜ケーキ屋に行こう」「チーズケーキ」「モンブラン」「ティラミス」「ザッハトルテ」「シフォンケーキ」 「アップルパイ」「いちごのショートケーキ」「フィナーレ〜ティータイム」の9曲で構成しています。


「朝の風景」

 12年前、学生のときに作った初の本格的な作品を今回大改定。りゲインのCMが一世を風靡した当時、 「ああ哀しや、サラリーマン」という思いで書いた曲です。今の私そのままなんで、笑ってしまいます。
 全体は5曲組みで、「新聞の風刺マンガ」のような曲です。
 1曲目、ふとんから出たくない「寝起きのポルカ」
 2曲目、氾濫する情報に翻弄される「ニュースのガヴォット」(中間部はふとんへの憧れ)
 3曲目、気分はいいが、どこか歪んだ「朝食のワルツ」
 4曲目、過剰なまでの健康ブーム「はみがきのマーチ」(後半はふとんへの渇望)
 5曲目、ふとんへの想いを抱きつつダッシュ「出勤のギャロップ」


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